リキッドに害はないの
電子タバコで使用されているリキッドとはいったい何を蒸気に変えて吸っても本当に大丈夫なものなのか心配な方も多いと思います。
電子タバコをこれから始めようと思っていても体に悪いと思ったら吸いたい気持ちも薄れてくるのではないでしょうか。
味が色々とあるけれど、どのようにあの味を出しているのか、加熱させているが本当に問題ないのかというところですが、インターネットを見ていても害があるとか無害だとか見る記事によってさまざまな見解を出しています。
いったいどれを信じればいいのだろう?
なんて思っている人が多いというのも事実です。
結果からいいますと、「未だ解っていません。」
というのが正しい答えではないでしょうか。電子タバコは近年急成長した分野でもあり、未知数の部分が数多くあります。
ただ、紙巻きタバコと比較するのであれば間違いなく体に害はないと言っていいと思います。
紙巻きタバコには4000種類の化学物質が含まれており、200種類以上の有害性物質が入っており更に発癌性物質が50種類以上と、体に害のある物質だらけです。
これと比較すると確実に良いことは間違いありませんが、どこまで無害かという点、20年後、30年後も体調は何も変化が起きないのかといった点は未知数です。
それでは電子タバコに使用されているリキッドについてどのような成分からできているのかを見ていきましょう。
リキッドの成分は何からできているの
電子タバコに使用されているリキッドですが、どんな成分からできているのかというと主に2つの液体から作られています。
●プロピレングリコール(PG)
●ベジタブルグリセリン(VG)
主にこれらの成分から成り立っており、リキッドの瓶の表示を見ると、PG50/VG50というような表示がされています。
これは、50:50つまり、1:1の比率でリキッドが作られていますということを表していますので、プロピレングリコールとベジタブルグリセリンが同じ量含まれたリキッドということが分かるようになっています。
これは、体iに害があるとかないとかを見るものではなく、味や煙がどのように出るのかの判断材料として表記されたものになります。
それでは、リキッドに含まれているプロピレングリコールとはいったいなんなんでしょう。
プリピレングリコールとは何?
プロピレングリコールとは、主に保湿剤・乳化剤・殺菌剤・溶剤などの目的で使用されることが多く、日用品では化粧品、制汗剤、シャンプー、リンス、歯磨き粉、育毛剤、赤ちゃんのお尻拭き、不凍液などにしようされ、食品においても保湿作用、湿潤作用、静菌作用があることから、うどん、春巻きの皮、魚介の燻製などにも使用され、急性毒性や発癌性がないということで医薬品などでも使用される場合があります。
このように見てみると普段の生活で常に皮膚や口の中に入っているもので少量であれば無害とされています。
無色無臭のやや粘調な液体で数々の優れた特徴をもった二価アルコールといい、水と混ぜると完全に溶解され、香料、アルコールなどにも溶けやすい特性を持っています。
プリピレングリコールは分子量が小さいため体内に浸透しやすいといった特徴を持っており、プロピレングリコール自体には薄めていれば安全上問題ないとされていますが、その周りにある特性の物質までも体内に吸収させてしまうという働きがあります。
医薬品なんかは体に吸収させやすくするためにプロピレングリコールを使用していますが、良い物だけを運ぶ訳ではないということを頭に入れておきましょう。
ベジタブルグリセリンとは
グリセリンは食品添加物にも使用されており、目薬や利尿薬などの医薬品でも使用されていますので体内摂取しても問題ありません。
急性毒性試験でも異常がないと判断され、安全性が確認されています。
しかし、グリセリンは沸点まで加熱させるとアクロレインという毒性の強い物質に変わるはずなのですが、これまでの電子タバコの研究からアクロレインが検出されたことはありません。
このことから、現段階でははっきりと有害であるとも無害であるとも判断しきれず今後も研究が進められています。
ただ、プロピレングリコールと比較すると、ベジタブルグリセリンの方が安全性は高いです。
電子タバコに単独で使用するには粘度が高すぎて使用できませんので、プロピレングリコールで粘度を下げて使用されます。
まとめ
このような成分からなりたってリキッドは作られています。
結果からいうと未だわかっていない部分が多いのですが、水に溶けやすい物質でありますので、肺に入ったところで肺中の肺粘液に溶け込み血中に排出されますので全く問題ないと考えられます。
それと、電子タバコの蒸気内には有害物質はゼロではありませんが、蒸気になった時点で有害性物質がゼロに近い状態になっていますので、体に影響するような害は考えにくいということが最も一般的な見解ではないでしょうか。
これらを踏まえると、電子タバコは極めて有害性が少なく、紙巻きタバコとは比べ物にならないという結果です。
どうしても心配の方は安全と確認できるまで吸わない方が良いでしょう。