私は初のBox MODが欲しいと思いインターネットで色々と情報を集めて、どのBox MODを選んだら良いのか調べて調べぬいた結果アスパイアEVO75スターターキットにすることに決めました。
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Box MODのスターターキット選び
Box MODといいましても種類が豊富にある中から私が探していた物は
- 爆煙仕様であること
- サイズは中型
- デザインが良い
- 機能が充実している
この条件に見合うBox MODを探していました。中型のBox MODといえば、イーリーフ(Eleaf)のiStick PICOが有名ですが周りにも持っている人が多く、確かに人気があるのは分かるようなデザインと性能を誇っていて品質的にも安定した製品であることは間違いありません。
それ以外にはカンガーテックが出しているトップボックスminiなんかも候補に上がりましたが、結局はアスパイアEVO75に決めました。その理由としては設定方法が1番豊富にあることと角ばったデザイン性が良いと思った点です。
それではアスパイアEVO75スターターキットのレビューをしていきたいと思います。
アスパイアEVO75スターターキットレビュー
アスパイアEVO75スターターキットの中身は、箱を開封すると上にMODとアトマイザーと取扱説明書が入っています。それらを取り除くと下側には予備品が入っています。予備品にはガラスチューブと充電用USBケーブルとコイルが入っています。
アトマイザーに最初から組まれているコイルは0.4Ωのカンタルクラプトンコイルで予備品のコイルは0.5Ωのカンタルクラプトンコイルになっています。
それではアトマイザーをバラしていきたいと思います。
アトマイザーを分解してみる
アトマイザーを分解すると主にこの5つの部品に分けられます。ドリップチップとトップキャップも分解できるのですが今回はしていません(左端)。左二番目からゴムカバー、パイレックスチューブ、コイルヘッド、アトマイザーベース、アトマイザーベースにはエアフローが付いています。
部品数も少なくシンプルな作りになっていますので分解も簡単に行えます。
それでは、アトマイザーを組み立ててリキッドを入れてみます。
リキッドの補充方法
リキッドの補充はトップフィルとなっています。トップキャップを外しコイルとパイレックスチューブの間にリキッドを入れていきます。入る量は2mlとそれ程多くはありません。
2mlですと2・3時間吸い続けていると無くなってしまう量ですね。まーそんなに吸い続ける人はいないかもしれませんが、私はなかなかヘビーなので1日に2.3回は補充しながら吸っています。
コイルのジュースホール(リキッドを吸い込む穴)はタンク底ギリギリまであります。このジュースホールはアトマイザーの種類によっては数ミリ上についてたりするのもあります。底ギリギリまで穴があるとリキッドがなくなるギリギリまで吸い込ませることができますので途中でリキッド交換なんかする場合は捨てなくて済みます。
こういう細かいところが後々結構重要になってきます。
次はMODにバッテリーを入れてみます。
MODにバッテリーを入れる
MODのバッテリーの入れ方は少し変わっている作りになっていて、写真のようにMOD中心から分かれるようになっておます。マグネットで強力に付いていますのでそれなりの力をかけながら引かなくては開きません。
この方法はちょっとやりにくいという印象です。バッテリーの出し入れはそんなに頻繁にするものではありませんので最初とバッテリー交換をする時のみなので大して気にすることもありません。
中央の両サイドにあるのがマグネットになります。上にマイナス、下にプラスと刻印されていますのでバッテリーはその向きに合わせて入れます。バッテリーを入れたら再び元のようにはめ込みます。
バッテリーを入れるとディスプレイに設定値・抵抗値・バッテリー残量が表示されます。このまま吸うことも出来ますが自分好みの設定に変更して吸ってみましょう。
MODの設定方法
MODの設定はコイルにかける電力を変更させるための設定になります。電力を多くかけるとコイルの熱量が増してリキッドを気化させやすくなりますので爆煙仕様になります。爆煙にすると蒸気量は多くなりますがリキッドの味が飛びやすくなるという欠点があります。逆に電力を弱めると蒸気量は少なくなりますが、リキッドの深い味を味わえますので自分好みの設定を探してみましょう。
ワッテージモード
バッテリーを入れたらディスプレイの1番左側に「W」の表示になっています。これがワッテージモードです。
どのBox MODにもついている標準的な機能ですね。設定値を変えるにはディスプレイ左にあるボタン「+」を押すと数値が上がっていき、「-」ボタンを押すと数値が減っていきます。
この機能はワット数を変化させてコイルの熱量を変化させる方法でどのように設定をすれば良いのかというと、コイルに推奨ワット数が書かれています。スターターキットにセットで入っているコイルですと、0.4Ωのコイルが40W-50W、0.5Ωのコイルが35W-40Wの推奨値になっています。
この数値はコイルの側面に記載されていますので見てみましょう。これはあくまで推奨値ですのでこの値以上ですと不具合が出るかも分かりませんが、推奨値以下で使用する分には問題ありません。
個人的には推奨値ですとリキッドの味が飛んでしまうのでもっと低い値で十分な気がしています。私は20W-30Wの値で使用していますのでその当たりが無難なような気がしますが、だったらこのMOD必要ないでしょうと突っ込まれそうなので個人的な意見はこの辺にしておきます。
ボルテージモード
次はディスプレイの左側が「V」で表示されるボルテージモードです。モードを切り替えるにはディスプレイ右上にあるWを押すと切り替わります。
これはワッテージモードとなんら変わりありません。WをかけるとVがあがりますのでWで表現しているのかVで表現しているかの違いで、別に使用しなくても良いモードです。「+」ボタンと「-」ボタンで数値を変更します。WかV好きな方で設定するのが良いでしょう。
バイパスモード
ボルテージモードからディスプレイ右上にあるWボタンを押すとバイパスモードに切り替わります。
バイパスモードは使用することはありませんのでここでは考えなくて良いです。
CFBPモード
バイパスモードから、Wボタンでモードを切り替えると「C1」という表示になります。この機能はこのクラスのMODではなかなか付いていない優れた機能で、Customizable Firing Button Profilesの略でCFBPと呼びます。
この機能は、0.5秒ごとに出力設定ができるというモードで細かく設定することのできる機能です。自分好みの設定にするのであればこの機能を使わざるを得ません。設定方法の詳細については下記の記事より参照ください。
参照アスパイア EVO75を購入しても設定は簡単にできるのか
設定は「C1」「C2」「C3」の3つの設定ができますので使用するアトマイザーやコイルによって各種設定を決めておくと便利に使用することができます。
温度管理(TC)モード
温度管理モードを使用する場合は、コイルを専用のものを準備しなくてはいけませんのでスターターキットの付属品ではこのモードを使用することはありません。
温度管理の設定をする場合は、最初のディスプレイで表示される「New Atomizer」の時にYES(+ボタン)を選択します。
温度管理モードの設定をするにはディスプレイ右下の「T」ボタンを押すと温度管理モードに切り替わります。「Ni」がニッケルのコイルを使用した場合に設定する場所です。「Ti」がチタンのコイルを付けた場合に設定する場所で「SS」はステンレススチールのコイルを使用した場合それぞれ設定します。
TCRモード
更にTボタンを押すと「M1」「M2」「M3」と3つの設定に切り替わります。これはTCRモードでTemperature Coefficient of Resistanceの略ですが、この機能は温度管理値を更に細かく設定できる機能で、抵抗値は温度により変化しますが通常は温度に合わせて抵抗値係数(TCR)というのが決まっていますが、このモードではその係数を変化させるというモードになっています。
「T」と「+」ボタンを同時押しすることで設定変更が可能です。と言ってもよく分かりませんのでコイルの材質ごとのTCR推奨値を載せておきます。
- Ni:6.0%-7.0%
- Ti:3.0%-4.0%
- SS:0.8%-2.0%
TCR値はこの範囲内で設定しておけば問題ありません。W数も設定しなくてはなりませんが、コイルの側面に記載している推奨W数に設定しておけば問題ありません。味が飛ぶようでしたらもう少し下げてみましょう。
ロック機能
ロック機能がありますが、2つのロック機能があります。
- 設定ロック
- チャイルドロック
先ずは設定ロックについて説明していきたいと思います。
ディスプレイの右上がカギマークなんですが、カギが外れたマークになります。この時はどのボタンを押しても設定が変更できてしまいます。
「W」と「+」ボタンを同時押しすることで設定ロックがかかります。
ディスプレイの右上の表示にカギがかかっています。これで設定ロックがかかった状態になります。このロックをすると「W」「T」「+」「-」ボタンを押しても設定が変更されなくなります。吸っている時にボタンが押ささったとかカバンに入れていたら設定が変わっていたなんて時はこのロック機能を使用すると良いでしょう。
この機能は設定のみのロックですのでファイアボタンは通常通り使用することができます。ですのでこのロックをしていても吸うことができるということです。
次はチャイルドロック機能について紹介していきます。
「W」と「-」ボタンを同時押しするとチャイルドロック機能になります。購入時の設定番号は「000」で設定されているかと思いますのでそのままでも構いませんがロック番号の変更方法から説明していきます。
「W」と「-」ボタンを同時押しすると番号入力画面が出てきますので、そこで「+」か「-」ボタンを押して9の隣までいくと「Reset」とディスプレイに表示されます。
この時にファイアボタンを押して決定します。そうすると画面に「old」の表示が出てきますので元々の設定番号を入力します。購入したままですと「000」なので0の所でファイアボタンを3回押すとoidの隣の*印に000と入力されます。
画面が切り替わり、oldだったところが「New」に変わります。ここで新しい番号を設定していきます。忘れないように簡単な番号を設定しておきましょう。
私は分かりやすいように777に設定しています。番号の入力がおわりましたら再び「W」と「-」ボタンを同時押しで設定完了です。
さっそくチャイルドロックをかけてみましょう。
「W」と「-」ボタンを同時押しすると番号を入力する画面がでてきます。そこで今番号設定した数値を入れます。私の場合は「777」で設定していますので7の所でファイアボタンを3回押して入力します。
そうするとディスプレイに大きくカギのマークが出てきてチャイルドロックがかかります。チャイルドロックをかけるとファイアボタンも操作できなくなり、それ以外の設定も変更することができません。
解除する場合は再度「W」と「-」ボタンを同時押しすると番号を入力する画面がでてきて、ロックした時と同じように設定した番号を3つ入力します。私の場合は「777」なのでロックする時と同じように入力することでロックが解除されます。
小さい子どもがいる人やカバンで持ち歩く時に押ささらないようにするにはこのロックをかけておくと安心できます。
ディスプレイロゴ表示変更
ディスプレイのロゴ表示を変更することができます。ディスプレイの表示上部に「aspire」という表示が出ていますがこの文字を変更することができます。
表示の変更方法ですが、「T」と「-」ボタンを同時押しすると画面が切り替わります。
画面が切り替わり、デフォルトの「aspire」という文字が表示されています。まずはこの文字を消しましょう。「W」ボタンで削除ができますのでaspireの文字が消えるまでWボタンを何回か押します。
「T」ボタンを押すと大文字と小文字を切り替えることができます。ちなみに入力は英字しかできません。
入力は自分の好きな文字で設定しましょう。私は何でも良いのでとりあえず「MOD」と入力しておきます。
入力方法は「+」「-」で文字選択をしてファイアボタンで決定します。
入力が終わったら「T」と「-」ボタンを同時押しして設定完了です。
ディスプレイの上部の表示が「MOD」に切り替わっています。
MODの充電
ディスプレイのバッテリーマークの電池残量がなくなってきたらMODを充電しましょう。充電方法はMOD側面にあるUSBポートにスターターキットに付属しているUSBケーブルを挿し込み、反対側のUSBケーブルはACアダプターに接続します。ACアダプターは付属していませんのでスマホのACアダプターなどと併用するか予め購入しておきましょう。
このMODは2Aまでの電流値で充電が可能なので今時のスマホのACアダプターでも使用することができます。しかしスマホもMODも同時に充電しなくてはならない時が出てきますので予めACアダプターは準備しておいた方が無難でしょう。
参照電子タバコ(VAPE)充電用のACアダプター選びは要注意
直接充電しても良いですが、電子タバコ(VAPE)メーカーはバッテリーは充電器で充電することを推奨しています。私もバッテリーとMODを長持ちさせたいので充電器で充電するようにしてます。
参照VAPEは予備バッテリーと充電器お持ってた方が良い!?その理由とは
コイルの交換手順
コイルは消耗品です。コゲ臭くなったりリキッドが跳ねてくるようになったら交換しましょう。
予備のコイルを購入しておきます。5個入りのが売っていますのでそちらを準備しておきます。私は爆煙よりも味重視なので0.5Ωのカンタルクラプトンコイルを購入しています。
アトマイザーを分解したことのある方にとっては説明不要ですが、分解してことがない方はこちらを確認してみてください。
先ずはトップキャップを外します。ねじ込みになっていますので緩める側に回せば外れます。
次にガラスチューブを外します。引き抜けば外れます。
次にコイルを外します。ねじ込みになっていますので緩める方向に回せば外れます。
新しいコイルを取り出し取り付けます。ねじ込みなので閉める方向に回し締まらなくなるところまで回していきます。
ガタスチューブを取り付けます。垂直に挿し込めば入っていきます。
リキッドを補充します。最初はコイルが空焚きにならないようにコイル部分のウィックにもリキッドを補充しておきましょう。
次にタンク内にリキッドを補充します。普段リキッドを補充している要領で構いません。
最後にトップキャップを取り付けます。最初はリキッドがコイルのウィックに浸透するまで時間がかかりますので15分以上時間をおいてから吸うようにしましょう。
これでコイル交換は完了です。コイルは消耗品なので1週間から2週間ほどで交換が必要になります。(吸う頻度により異なる)
アスパイアEVO75レビューまとめ
アスパイアEVO75のスターターキットは紹介しましたとおり、設定機能が豊富にあることが魅力的で私は選びました。
中型のMODでは最も設定が豊富にあり自分好みの設定が可能です。
特にCFBPモードはこのクラスのMODではNX75にしかない機能かと思います。
爆煙で深い味わいを求めている方はアスパイアEVO75スターターキットを選ぶ以外ないのではないでしょうか。