VAPEのRBAをビルドしていくうえで最も重要な場所と言われるのがコイルになります。
コイルの材質、太さ、巻数などによって熱の伝わり方は大きく変わり、リキッドの気化に大きく影響を及ぼします。
コイルワイヤーには主に
- カンタルコイル(アルミクロム)
- ステンレススチール
- ニッケル
- チタン
が最も多く使用されている素材で、カンタルコイルは最もポピュラーな素材として幅広い層に使用されています。
ステンレススチール、ニッケル、チタンなどは主に温度管理(TC)用に使用される素材でTCモードが付いたMODで使用するというのが一般的です。
Contents
コイルワイヤー素材ごとの特徴
それでは、コイルワイヤー選びをするうえで、それぞれの特徴を知っておかないと選ぶ際、どれを選べば良いのか分かりませんので、コイルの素材ごとの特徴を見てみましょう。
カンタルコイル(アルミクロム)
最もポピュラーなコイルで、色々なアトマイザーでも採用されているコイルなので一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。ワッテージモードやボルテージモードによって出力を調整しながら使用するのが一般的な使用方法になっています。抵抗値が高いのが特徴で、ワイヤーの細さや巻数で自在に抵抗値は調整できます。
温度管理(TC)モードでは使用できませんので、温度管理(TC)モードで吸う場合は他の素材を選ぶようにしましょう。
ステンレススチール(SS)
ステンレススチールはワッテージモードやボルテージモードの一般的な出力でも使用でき、更に温度管理(TC)モードでも使用できてしまうという優れものです。ステンレス素材なので劣化しにくく、リキッドの味もしっかりと出せるということから大変人気のある素材です。
しかし、放熱が悪く冷めにくいので連続で吸う場合(チェーンスモーク)にはちょっと不向きな欠点がありますが、温度管理(TC)モードで使用する場合でも拡張性の広さや加熱による毒性物質も一切ないことから安全性にも優れていますので人気の素材となっています。
ニッケル(Ni)
ニッケルは温度管理(TC)モード専用で使用する素材で、熱が加わることで抵抗値が変化し高温になるとニッケルから有害物質が発生してしまいます。
カンタルコイルと比較すると抵抗値が低めで、素材が柔らかく扱いにくいことから中級者以上が取り扱う素材になります。ニッケル素材は隙間なくコイルワイヤーを巻くマイクロコイルにすると抵抗値がバラツキやすくなりますので、等間隔に巻くスペースドコイルにして使用しましょう。
チタン(Ti)
チタンも温度管理(TC)モードで使用する素材で、ニッケルと比較すると抵抗値が高くなります。そのため隙間なくコイルを巻くマイクロコイルにしても抵抗値のバラツキが少なく、リキッドの風味もしっかり出せるワイヤーでガンクが付きにくく耐久性も良い素材です。
温度管理(TC)モードで使用しますので高温にはなりませんが、650℃以上になると酸化チタンが発生してしまいますのでドライバーンの際は注意しましょう。
コイルワイヤーの太さで何が変わるの?
コイルワイヤーを見ていると、数字の後に「ゲージ」とか「Ga」とか「AWG」など記入されているのを見たことがあるかと思いますが、これが太さを表している単位で、AWGはAmerican Wire Gaugeの略で呼び方はそれぞれ違っても全て同じ単位ということになります。
最も使用されているのは26ゲージ付近でコイルを巻いている場合が多いです。
太さは数値が大きくなれば細く、数値が小さいと太くなります。普通は数値が大きいと太いと思いがちですが反対なので間違えまいようにしましょう。
抵抗値は、細い方が高抵抗で太いと低抵抗になり、コイルの巻数は、たくさん巻くと高抵抗で少なく巻くと低抵抗になりますので知らない人は覚えておきましょう。
どんなコイルを選べば良いか
それではそれぞれの素材のおすすめ品を紹介していきます。
カンタルワイヤーおすすめ品
Vapor Tech社のカンタルワイヤーです。30フィート(10m)になります。
- 24AWG:0.51mm
- 26AWG:0.40mm
- 28AWG:0.32mm
- 30AWG:0.25mm
太さはこのようになっていますが、初めてビルドするという方は26AWGを選ぶと扱いやすいです。
ステンレススチール(SS)ワイヤーならこれ!
GEEK VAPEから出しているSS316Lワイヤー30フィート(10m)26ゲージです。
価格も安くVWモード、温度管理SSモード、TCRモードなど幅広いモードで使用できるマルチな素材になっています。
カンタルコイルに比べて柔らかく形になりやすいので扱いやすいワイヤーです。
ニッケル(Ni)ワイヤーおすすめ
UD社製のNi200ワイヤーです。26ゲージ、28ゲージ、30ゲージの3種類がラインナップされています。
温度管理(TC)用のMODを使用しているならニッケルコイルでリキッドやバッテリーの燃費を良くして吸うのも良いでしょう。
チタン(Ti)ワイヤーならこれだ!
UD社製のTITANIUM WIREです。26AWGと28AWGの2種類がラインナップされています。
チタンのコイルはちょっと硬めなので初心者の方は巻くのが難しいかもしれません。硬さの反動で巻が戻されて一回り大きくなってしまいます。
コイルワイヤーおすすめのまとめ
VAPEのコイルワイヤーの素材ごとの特徴は一般的に使用されているのはカンタルコイルワイヤーで初心者から上級者まで使用されている最もポピュラーなコイルワイヤーです。
ステンレススチール(SS)は、VWモードでも温度管理(TC)モードにも対応できる万能なコイルワイヤーになります。
ニッケル(Ni)とチタン(Ti)は温度管理(TC)モード専用のコイルになりますので、MODに温度管理機能が付いていない場合は、ニッケル(Ni)コイルやチタン(Ti)コイルは選ばないように注意しましょう。
温度管理(TC)モードを使用すると、必要以上に熱がかからなくなりますのでバッテリーが長持ちしたり、リキッドの減りが少なくなるなど省エネモードになりますので燃費を重視したい人は温度管理(TC)モードを使用するようにしてください。
普通に吸う場合はカンタルコイルワイヤーで十分です。コイルの巻数などで抵抗値は調整できますので自分好みの抵抗値にコイルを作り上げてリキッドの味を最大に引き出すのがビルドの楽しみ方です。
何事も経験ですので、色々なコイルを試して遊んでみてください。